お役所仕事 / Vol.3

昨日ハローワークに行って説明会を受けてきた。


失業すると退職日翌日から土日を含む14日以内に
最寄のハローワーク(昔で言う職業安定所)へ
失業手当の申請に行かなければならない。
それは先日終えているのだが、昨日は4週間毎の
失業認定日ではなくて、その前に失業手当の
受け方の説明会とやらに出席してきた。


指定された部屋に入ると老若男女問わず
これから失業手当を受けるという人達でギッシリ
埋まっており、こんな小さな地区で1日あたり
2,3時間の説明会でこれだけ集まるのだから
一体日本全体では何人この説明会に出て
いるんだろう、などと考えながら説明を
聞いていた。40, 50代の人が多かった。


今後失業手当をもらう為には健康で働く意思が
あって求職活動していますという事を
ハローワークに4週間毎に出向いて報告し、
失業認定を受けなければならない。


私が退職をしたのは体調を崩してしまったからで
体調を崩す原因で大きな比率を占めているのが
連日遅くまで続いたサービス残業だと思う。


ネットで調べたところによると離職直前の3ヶ月で
時間外労働が各月45時間以上と認定されれば
労働基準監督署から改善指導・命令が事業主に
出されるらしい。私が先日退社した会社では
タイムカードも残業手当も存在しなくて
午前様はしょっちゅうで明け方帰宅して仮眠して
出社というのもあった。だからタイムカード代わりに
最終勤務日にメール発信日・発信先・標題が
分かるメールの送信フォルダを全部印刷して
退職したのだ。


このメールの送信履歴は客観的な証拠として
サービス残業労働基準監督署に告発に行こうと
思って取っておいたのですが上記改善指導・命令が
労働基準監督署から以前勤務していた会社に出れば
私の退職理由が会社都合となり、失業手当給付が
早まるらしいのでハローワークよりも強い
権限を持つ労働基準監督署へ駆け込むつもり。


ただ、ハローワークのジジイが言っていた
「メールの発信記録では客観的証拠にはならん」と
いうのにはムカついた。タイムカードが無いのに
他にどうやって客観的な証拠を残せるんだ?
手帳やメモだって後からいくらでも書けるじゃないか!
社内の時計を背景に毎夜退社前に自分の携帯で
写真を撮れってか?会社が通信費を負担してくれないし
週末でも沢山自主的(半強制的に)出社している
会社で携帯を持っていると言えばいつでも
ジャンジャン携帯に電話が掛かってくるような会社なので
会社には携帯を持っていない事で通していたのに
社内で自分の携帯で写真なんて撮れる訳無いだろ!
万一撮影出来たとしても、その時間に会社に居た事が
証明されるだけで、その時間までキッチリ社内で働いて
いたか客観的に証明される訳ではないだろ。


しかも個人情報保護の観点から労働基準監督署
ハローワークの間で情報のやり取りがされないから
労基署から会社に改善指導・命令が出たら私が
ハローワークに報告して下さい、との事。
こういう小役人って本当に救いようの無いバカだ。
役所というのは納税者の貴重な個人情報をしっかり
握っているくせにつまらん縄張意識のせいで
役所間で協力しようという意識が希薄だ。


メール送信履歴を客観的証拠として匿名告発で
サービス残業の件は解決すると思っていたがお役所と
いうところは本当に頭が堅くて融通の利かないところ
なので実名告発で長期戦も覚悟だな orz


さて昼からは上記メール送信記録の一覧表でも
作成します。今日の最後に前職での信じられない
出来事や慣習を書きます。

  1. サービス残業当たり前。役員も日付が変わる位まで残業。
  2. 夜11時過ぎに帰宅した社員の携帯に上司が緊急でもないのに連絡しているのを目撃。
  3. 平日の客先訪問は勿論、海外出張であろうと直帰はまず無い。帰社必須。私が在職中に直帰しなかったのは海外出張から帰国した日曜朝のみ。
  4. 私はそうではなかったが会社で使うノートPCを自費で購入して(経費で落ちないから)使用している人が少なからず居た。私も初出社日にノートPCの有無を尋ねられ危うく自分のPCを会社に持ち込まされそうになった。
  5. 上記4よりマシだが携帯電話は基本料金・通信費全て自己負担。海外出張中にメールチェックする際のプロバイダー料金も自己負担。
  6. 田舎の会社だったので自動車通勤可だったのだが通勤時に停める駐車場が何と有料で給料天引き。